THE SHADOW CONSPIRACY
5人のライダーの創造力、開発力によって、100%の商品がゼロから生まれるという、ユニークなBMXブランドを2002年に創立したRon Bonner(ロン・ボナー)はそのいきさつをこう語る。
「Shadow Conspiracyの背後にある“20インチホイール”は、この新しいコンセプトがBMX界にデビューするずっと前から頭の中で回っていた。Shadowのことを“会社”と呼ばずに“コンセプト”と呼ぶのは“会社”という言葉があまりにも味気ないからだ。
チームを組んで、パーツメーカーのカタログから商品を選んで、そこにブランドネームの刻印を押して、そのネームを“会社”と呼んで、疑うことを知らない消費者に売る。僕たちはそうじゃないことをしたかった。正しいことをしたかった。Shadowが創業する1年以上前に、僕たちはこのプロジェクトをあらゆる角度から考え尽くした。“物”より先に“チーム”があった。」
フロリダ州の小さなワンルームのトレーラーの中を想像してみてください……5人のライダーとRon Bonnerがこのプロジェクトのアイディアをあれこれ書きまくった1冊のバインダーを囲んで、その空間の中で密かに議論を続けていました。そして最後にRonがスモーカー独特のかすれ声で言います。
「のるかそるかどっちかにしてくれ」
商品は一つもありませんでした。プロジェクトの名前も、資金の保証も。
でも、全員が「のるよ」と言った。「それから4年、僕たちはBMXの限界を広げる製品を作ってきた。他人のまねを決してしないことで、僕たちの夢を今、生きている。」
Ronの「陰謀」にのったライダーは、Byron Anderson、John Jennings、Alistair Whitton、Ryan SherとJoe Simonの5人。そして、5年目を迎える2007年、初めての追加メンバーSeth Kimbroughがこのコンセプトに加わります。